Bitburger、Benediktinerの年間販売量が初めて50万ヘクトリットルに到達と発表
Ettal修道院と共同開発した小麦ビールブランドが12カ月で約5,000万リットルを販売。成長率の内訳は明らかにされていない
2026年11月3日(火)

Bitburger Braugruppeは火曜日、Benediktiner Weissbräuの年間販売量が初めて50万ヘクトリットルに達したと発表した。バイエルン州のEttal修道院と共同で同社が立ち上げたドイツのビールブランドにとって、節目となる実績だ。
この販売量は、12カ月間に約5,000万リットルのビールを販売したことに相当する。同社によると、ブランドが市場に登場して約15年となるなかで、この水準に達したのは初めて。発表はLinkedInで行われ、業界専門メディアのAbout-Drinksが報じた。
同社は年間販売量の集計対象となった具体的な月を明らかにせず、前期の販売量も公表していない。そのため、発表された情報から前年比の伸び率を算出することはできない。また、国別の販売量やブランドの売上高も開示していない。
Benediktiner Weissbräuは、Bitburger Braugruppeとドイツ南部のベネディクト会修道院Kloster Ettalが共同で開発した。ブランドは小麦ビールのカテゴリーに位置付けられている。同カテゴリーはドイツのビール市場に定着しており、国内需要と輸出需要の双方を含む。Bitburgerは発表で、今回の販売水準は約15年にわたる着実なブランド構築、明確な戦略、高品質な製品への注力を反映していると述べた。
同社は、急激な方向転換ではなく、慎重な形でブランドの拡大を続ける方針を示した。一方で、50万ヘクトリットル達成以外の生産体制の変更、新市場への進出、具体的な販売量目標については明らかにしていない。
Bitburgerは今回の発表を、新たなスポーツマーケティング施策とも結び付けた。同社によると、Benediktiner WeissbräuはLaVita IBU World Cupsのバイアスロン大会で、初めてメインスポンサーを務める。この取り組みにより、ブランドのスポーツ協賛活動が広がるとともに、ドイツ語圏や欧州の一部で多くのファンを持つ冬季スポーツでの認知向上が見込まれる。
今回の販売実績は、Bitburgerの大規模な醸造グループ内で、一つのブランドがどの程度の規模に達したかを示すものだ。世界的なホップ供給会社でビール業界の分析も手がけるBarthHaasによると、Bitburger Braugruppeは2025年、ビール生産量520万ヘクトリットルで世界35位だった。ただし、この数字はグループ全体の生産量を示す一方、Benediktinerについて発表された50万ヘクトリットルは単一ブランドの年間販売量を指しており、事業の異なる側面を表している。
Bitburgerは、Benediktinerの販売量のうちドイツ国内と海外市場がそれぞれどの程度を占めるかを明らかにしていない。また、ブランドの成長を主に小売販売、外食向け、輸出事業のどれが牽引したのか、あるいは複数の販売経路が組み合わさったのかも説明していない。こうした詳細がないため、今回の発表で明確になったのは、成長の具体的な要因ではなく、現在の年間販売量の規模だ。
Bitburgerにとって今回の発表は、短期的な新商品投入ではなく、長期的な取り組みとして位置付けてきたブランドに具体的な数字を加えるものとなった。50万ヘクトリットルの達成は、成熟した国内市場、消費者の嗜好の変化、ブランド認知を維持するためのコストに直面する欧州の多くのビールメーカーにとって、事業の両立が課題となるなか、Benediktinerの明確な商業上の指標となる。
発表には、同社が今回の実績を既存戦略の有効性を示すものと説明したことを除き、経営陣のコメントは含まれていなかった。また、生産、マーケティング、海外展開への追加投資を予定しているかどうかも示されていない。同社が明らかにしたのは、Benediktinerの年間販売量が、Bitburgerがこれまで同ブランドについて公表したことのない水準に達したという点だ。