旅行会社の71%が専用料金を見つけられず、イタリアのワイナリーでワインツーリズム予約を取りこぼし

Winederingの調査では旅行者の需要は依然強く、旅行会社の75%がワイナリー体験の問い合わせを受ける一方、商品化に苦労している

2026年10月30日(金)

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Gambero Rossoが報じたWinederingの「Fine Wine Tourism Report 2026」によると、イタリアのワインツーリズムには旅行者から明確な関心が寄せられているものの、ワイナリーと旅行会社の連携不足が依然として販売の足かせとなっている。

調査からは、需要と、多くのワイナリーが旅行業界向けに提供する商品の見せ方との間に隔たりがあることがうかがえる。Winederingによると、旅行会社の75%がワインツーリズム体験について問い合わせを受けていた。一方、71%はワイナリーが旅行会社向けの専用料金を設定していないと回答。このため、関心を予約可能な旅行商品につなげることが難しくなっている。

このミスマッチは、観光ビジネスの基本に関わる問題だ。旅行会社が顧客に自信を持って商品を販売するには、明確な取引条件が必要となる。ワイナリーが専用料金や明確な条件、仲介事業者向けの販売体制を用意していなければ、旅行会社は見学やテイスティング、宿泊を組み合わせ、標準的な形で宣伝・販売できる旅行商品を造成しにくい。

その結果、確かな魅力を持つ分野が十分に活用されない可能性がある。旅行者がワイナリー訪問や関連体験を求めていても、供給側が通常の販売チャネルに適した形で体制を整えていなければ、旅行会社は要望に応えにくい。実際には、販売の遅れや顧客への提案機会の減少につながり、ワイナリーと観光事業者の双方が機会を逃すことになりかねない。

調査結果が示唆するのは、消費者の関心不足が問題ではないということだ。むしろ障壁となっているのは商取引面にある。ワインツーリズムがイタリアの幅広い旅行商品の中で存在感を高める一方、ワイナリーと旅行会社の連携はなお不十分だ。調査では、両者の相互理解が依然弱く、旅行会社は必要な情報や条件を得るのに苦労しているとされた。

ワイナリーにとって、これは観光分野だけにとどまらない重要な課題だ。ワイン体験は、ボトル販売にとどまらず、ホスピタリティを事業の柱として育てたい生産者にとって、収益源を多様化する手段となる。また、新たな顧客に接点を持ち、ブランド認知を高め、後にリピーターとなる可能性のある訪問者と直接関係を築く機会にもなる。旅行会社の販売チャネルが円滑に機能しなければ、こうした可能性は一部しか実現しないおそれがある。

この問題は飲料業界全体にも広く影響する。ワインツーリズムは、飲料生産者が生産物と土地、消費者の体験を結び付ける最も明確な方法の一つだからだ。ワイナリーと旅行会社の連携が強まれば、生産者の市場へのアクセスが広がり、テイスティングやイベント、現地での購入に結び付く販売を後押しできる。連携が弱いままなら、従来の小売・卸売チャネルへの依存度を抑えた成長の道を逃し続ける生産者も出てくる可能性がある。

Gambero Rossoの報告書は、観光商品の流通でよく見られる課題を浮き彫りにしている。消費者にとって魅力的な商品であっても、専門的な販売網を通じて流通させるには、透明性の高い価格設定と、実務で使える取引条件が必要だ。こうした基本が整っていなければ、需要があるだけでは不十分なことが多い。

イタリアのワインツーリズムについて、調査は市場の一方に需要があり、もう一方には摩擦があることを示唆している。旅行会社には顧客から問い合わせが届いている。しかし、多くのワイナリーは依然として、旅行会社が求める専用料金を提示していないようだ。状況が変わらない限り、両者の取引関係は、旅行者の関心の高さから期待される水準よりも弱いままとなる可能性が高い。

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