イタリア、保護対象の食品名を一般名称化する海外の動き阻止を欧州委員会に要請
地理的表示の保護強化を求めるイタリア。ワインから地域食品まで、輸出ブランドを守るためEUに具体策を要請
2026年11月4日(水)

イタリアは、海外市場で地理的表示を一般名称化しようとする動きから保護するため、対策を強化するよう欧州委員会に要請した。フランチェスコ・ロッロブリジーダ農相が11月3日火曜日に明らかにした。
農業・食料主権・森林省が発表した声明によると、ロッロブリジーダ氏は、保護対象となっているイタリアの名称の法的地位を弱める試みを阻止するため、「一連の具体的措置」を求める書簡を、欧州委員会のクリストフ・ハンセン農業担当委員に送った。同氏は、こうした動きは、イタリア産であることに結び付いた名称を使う製品について、海外で自由な生産・販売を可能にすることを目的としており、実現すれば業界の企業に深刻な打撃を与えると述べた。
同相は、イタリアのDop製品の振興と保護が、ジョルジャ・メローニ首相率いる政権の優先課題だと述べた。Dopは保護原産地呼称を指し、特定の地域と生産方法に結び付いた名称を守るために用いられる、欧州の主要な品質制度の一つだ。ロッロブリジーダ氏は発言の中で、原産地、品質、評判に関連する食品・飲料の名称を保護するEUの制度である地理的表示にも、より広く言及した。
同省によると、イタリアは、地理的表示に関するEU行動計画と、同省が第三国市場における保護名称への攻撃と表現した問題を、次回ブリュッセルで開かれるEU農業・漁業理事会での閣僚協議の中心議題に据えるよう求めた。これにより、この問題はローマと欧州委員会の二者間のやりとりにとどまらず、加盟国間のより幅広い政治的議論へと発展する可能性がある。
声明には書簡の全文は掲載されておらず、要請のきっかけとなった名称、国、係争中の案件も特定されていない。また、イタリアが欧州委員会に採用を求める措置の詳細も示されていない。ただし、同省が示した中心的な懸念は、EU法で保護されている名称が、原産地に結び付いた法的保護の対象ではなく、一般的な商品表示として海外で徐々に扱われるようになるリスクだ。
この違いは重要だ。ある名称が市場で一般名称として認められると、元の地域以外の生産者もその名称をより自由に使えるようになる場合が多く、認定された生産規則を守る企業にとって、保護表示の価値が低下する。地域ブランドに大きく依存するイタリアの農産食品輸出にとって、これは価格設定や市場での位置付け、模倣品に異議を申し立てる能力に影響しかねない。
この問題は飲料業界にとって、とりわけ重要だ。イタリアワインは輸出市場で製品を差別化するため、原産地に基づく表示に大きく依存しており、地理的表示の保護が弱まれば、特定地域に結び付いた名称を生産者が守ることが難しくなる可能性がある。同様の懸念は、商業上のアイデンティティの一部として、保護された原産地と評判に依拠する他の飲料にも及びうる。
欧州連合は長年、地理的表示を農業政策と通商戦略の中核に位置付けてきた。ブリュッセルは、域内規則やEU域外国との貿易協定を通じて、こうした名称の保護に取り組んできた。それでも一部の海外市場では係争が続いており、現地の生産者や当局が、特定の欧州名称は製品のスタイルやカテゴリーを示す一般的な用語になったと主張する場合がある。
今回の動きは、ローマがこうした圧力に対し、欧州委員会により強い対応を求めていることを示している。ハンセン氏に直接問題を提起し、農業・漁業理事会での議論を求めることで、政府はEU域外で保護名称を守るための、より広範なEUの取り組みに対する支持を築こうとしている。
イタリアの生産者にとって、結果は法的な文言を超えて重要な意味を持つ。多くの製品の価値は、名称が単に食品や飲料の種類を示すのではなく、認められた基準に従って特定の場所で生産された製品を特定するという約束に支えられている。イタリアは今、世界市場でその原則が損なわれにくくなるよう、ブリュッセルに求めている。