米国の酒類売上高、10月下旬に2.2%減 NIQ調査
ケース販売数量は4.0%減。売上高が増加したのはプレミックスカクテルのみで、主要州の大半は減少が続いた
2026年11月3日(火)

NIQの最新データによると、10月24日までの4週間、調査対象の小売チャネルにおける酒類販売は低調で、売上高、販売数量とも前年同期を下回った。
期間中のドルベース売上高は81億ドルで、前年同期比2.2%減だった。ケース販売数量は1億5,490万ケースで、4.0%減。NIQは、直近の週次データにわずかな改善が見られたものの、酒類市場は10月下旬も勢いを欠いたままだと指摘した。
10月24日までの1週間のドルベース売上高は20億ドルで、10月17日までの週から0.3%増加した。この増加により前週までの減少傾向はいったん途切れたが、全体的な流れは依然として弱い。NIQは、10月下旬のハロウィーンに伴う集まりが需要を下支えする可能性はあるものの、4週間のデータにはまだ広範な回復は表れていないと述べた。
市場で最も顕著な明暗の差が見られたのは、プレミックスカクテルと、より定着した酒類カテゴリーの間だった。NIQによると、スピリッツベースおよびワインベースのプレミックスカクテル、フレーバードモルト飲料、ハードセルツァーを含むこのカテゴリーは、ドルベース売上高が2.3%増加した。一方、販売数量は1.7%減少しており、市場で最も好調な分野でさえ販売個数は増えていないことを示した。
ビールは引き続き減少したが、前期より減少ペースは鈍化した。ビールのドルベース売上高は2.6%減、販売数量は4.3%減だった。NIQは、減少ペースの鈍化が酒類市場全体への圧力をいくらか和らげたものの、ビールカテゴリーは依然として成長に転じていないと指摘した。
主要カテゴリーの中で最も低調だったのはワインだった。ドルベース売上高は前年同期比3.8%減、販売数量は5.3%減となった。いずれも前期より減少幅が拡大し、市場全体への重荷が増した。
スピリッツはビールやワインより底堅かったものの、依然としてマイナス圏にとどまった。ドルベース売上高は2.5%減、販売数量は2.4%減。NIQはスピリッツを従来型の酒類カテゴリーの中で最も安定していると評する一方、この分野自体の勢いも乏しいとした。
総じて、主要カテゴリーすべてで消費者の購入ケース数が減少していることがデータから読み取れる。売上高が増加したプレミックスカクテルでさえ、販売数量は前年同期を下回った。市場は幅広い改善ではなく、限られた分野の伸びに頼る状況となっている。
地域別でも同様の傾向が見られ、売上規模上位10州の大半で減少が続いた。ドルベース売上高ではオハイオ州が最も好調で、前期の0.6%減から持ち直し、前年同期比0.3%増となった。ニュージャージー州も横ばいに近づき、前回の1.0%減に対し、販売数量は0.2%増加した。
こうした小幅な増加が目立ったのは、大規模市場の大半が依然として圧力を受けているためだ。マサチューセッツ州では特に大幅な減少が見られ、ドルベース売上高は9.0%減、販売数量は10.5%減となった。ミシガン州とイリノイ州ではいくらか改善したものの、いずれもマイナス圏にとどまった。ドルベース売上高はミシガン州で2.6%減、イリノイ州で1.2%減だった。
NIQは、州別データから、安定に近づく市場と、なお大幅な落ち込みに直面している市場との隔たりが広がっていると指摘した。オハイオ州とニュージャージー州は、少なくとも一つの指標で小幅な増加に転じるほど傾向が改善した数少ない地域である一方、マサチューセッツ州は際立って低調だった。
販売チャネル別の状況にもばらつきがあった。ドルベース売上高の減少幅が最も大きかったのは会員制量販店で、前年同期比4.3%減。食品スーパーは3.4%減、酒販店は2.0%減、総合量販店は1.7%減、コンビニエンスストアは1.6%減だった。
ドルベース売上高が増加したのは「その他」チャネルのみで、2.6%増だった。NIQによると、この分類にはドラッグストア、軍関係の店舗、ディスカウントストアが含まれる。
チャネル別の販売数量はドルベース売上高とはやや異なる動きを示したが、大半の販売先で全体的な方向は依然としてマイナスだった。食品スーパーの販売数量は4.7%減と最大の落ち込みを記録した。コンビニエンスストアと総合量販店はいずれも4.5%減、酒販店は3.2%減、会員制量販店は2.3%減だった。ここでも、販売数量が増加したのは「その他」チャネルのみで、4.1%増となった。
多くのチャネルでドルベースの実績と販売数量に差が生じていることは、10月下旬の酒類業界が直面する幅広い課題を浮き彫りにした。一部では販売収入が数量需要より底堅く推移しているものの、実際のケース販売は引き続き落ち込んでいる。
NIQの最新データは、10月24日時点で回復がなお限定的かつ不安定だったことを示している。プレミックスカクテルは売上高の伸びで他カテゴリーとの差を保ち、ビールの減少はやや鈍化し、一部の州では横ばいに近づいた。しかし、ワインの落ち込みがさらに深まり、スピリッツも減少し、主要4カテゴリーすべてで販売数量がマイナスとなる中、業界は明確な回復の兆しがないまま10月末を迎えた。