生活費高騰でイタリア人の半数超が支出を削減、調査で判明

体感インフレ率は13.3%と公式の5.4%を大きく上回り、ワインやビールなどの購入を控える動きが広がっている

2026年11月3日(火)

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生活費高騰でイタリア人の半数超が支出を削減、調査で判明

11月2日(月)に公表された調査によると、イタリア人の半数以上が今年、公式統計が示す以上に生活費が大幅に上昇していると感じ、支出習慣を変えている。

Il Sole 24 Oreの依頼でNoto Sondaggiが実施した調査では、10月に回答者が感じたインフレ率は13.3%に達した。イタリア国立統計局(Istat)が測定した年間インフレ率は5.4%だった。両者の差は7.9ポイントで、回答者が感じたインフレ率が11.4%、実測値が5.3%だった2023年10月よりも拡大した。

調査は10月14日から19日にかけて、全国の成人2,000人を対象に実施された。回答者に過去12カ月間の物価上昇率を尋ね、その認識を公式のインフレデータと比較した。結果からは、実測インフレ率が鈍化する一方で、数年にわたる累積的な物価上昇の影響を多くの世帯がなお感じていることがうかがえる。

調査で引用された数値によると、物価は2023年10月から10月までに合計7.5%上昇した。2021年12月との比較では上昇率は20.1%に達した。こうした長期的な上昇が、特に日常生活に欠かせない分野で、消費者の現在の物価に対する見方を左右しているとみられる。

日常的な支出に関わる複数の品目で、回答者が感じるインフレ率と実測値の差が最も大きかった。輸送関連の商品・サービスでは、回答者が物価上昇率を19.3%と見積もったのに対し、Istatの測定値は9.3%だった。同じ品目の2023年10月の数値は、体感インフレ率が14.4%、実測値が5.1%だった。

食品・ノンアルコール飲料でも大きな差がみられた。消費者はこの品目の価格が14.3%上昇したと答えたが、公式の上昇率は2.9%だった。衣料品・履物では体感インフレ率が14.5%に達した一方、実測値は0.7%だった。個人向け商品・サービスではそれぞれ15.6%と2.8%。宿泊・飲食サービスでは、消費者が感じるインフレ率は12.9%で、実測値は3.3%だった。

住宅、電気、燃料は、体感と公式データの差が小さい数少ない分野の一つだった。回答者がこの品目のインフレ率を18.1%としたのに対し、Istatの実測値は18.7%だった。この分野ではほぼ一致したものの、他の大半の分野では、家計は公式数値が示す以上に急速な物価上昇を感じていた。

同じ傾向は、家計支出の他の分野にも表れた。医療・保健サービスでは、回答者が感じるインフレ率は11.1%で、実測値は1.3%だった。アルコール飲料・たばこでは体感インフレ率が10%に達した一方、公式値は2.3%。家具、家庭用品、家事サービスでは9.5%対2.3%だった。娯楽・レクリエーション・文化でも、体感上昇率は同じく9.5%で、実測値は1.4%。教育では9.2%と1.3%だった。通信は差が比較的小さく、体感インフレ率が7.4%、実測値が4%だった。

調査では、こうした物価上昇の実感がすでに消費行動を変えていることも明らかになった。回答者の計52%が、購入を一部諦める、または消費を減らすことでコスト上昇に対応し、今年に入って支出習慣を変えたと答えた。さらに30%は、現時点では行動を変えていないものの、今後数カ月で変える可能性があるとした。残る18%は、支出習慣を変えておらず、今後も変える予定はないと答えた。

購入を減らした人の間で、最も多く挙げられた品目はワインで、回答者の35%が選んだ。次いでビールが30%、果汁飲料が29%だった。魚介類は26%、チョコレートは23%、バター、加工肉、ソーセージは22%が購入を減らした。ジャム・はちみつは21%、赤身肉は20%だった。ミネラルウォーターも15%が挙げたほか、砂糖と白身肉はそれぞれ11%。小麦粉は9%、パン、チーズ、乳製品、牛乳は8%だった。

この傾向は飲料メーカーや小売業者にとって重要な意味を持つ可能性がある。生活費の圧迫が、ワインやビールをはじめとする飲料カテゴリーの需要にすでに影響していることを示唆するためだ。こうした圧力が続けば、消費者の選別が強まるなか、企業は価格設定、容量、販促、商品構成の見直しを一段と迫られる可能性がある。

家計を最も圧迫している支出を尋ねたところ、回答者の76%がエネルギーを挙げた。次いで燃料が65%、住宅が40%だった。医療は30%、外食は16%、レジャーは12%、衣料品は10%、通信は7%、教育は5%、文化・その他は3%だった。

公式データでインフレが鈍化しているにもかかわらず、インフレへの懸念が依然として強いことも調査で示された。回答者の計65%が、今後数カ月でインフレがさらに上昇すると予想しており、2023年10月の54%から増加した。物価はおおむね安定するとみる人の割合は、2023年の33%から23%に低下した。インフレ率の低下を予想した人は3%で、2023年の1%から増えた一方、分からないと答えた人は12%から9%に減った。

調査結果は、公式のインフレデータと、イタリアの家計が日々の暮らしで実感する物価との間に明確な隔たりがあることを示している。実測インフレ率が落ち着いた分野でも、多くの消費者は請求額や食費、交通費の累積的な上昇に対応するため、裁量的な支出を減らし、長らく家計の定番として扱われてきた商品の購入も控え始めているようだ。

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