コロンビアのワイン販売額、2025年に2兆6,290億ペソに到達
販売数量も2%増加したコロンビアのワイン市場。市場規模は2035年までに3億1,006万米ドルに達すると予測される
2026年10月19日(月)

La RepúblicaがEuromonitor International、世界銀行のWitsデータベース、市場調査会社Informes de Expertosのデータを引用して伝えたところによると、コロンビアのワイン市場は2025年に拡大し、小売販売が伸びたほか、ディスカウントチェーンのD1の存在感が高まり、輸入ではチリが首位となった。
Informes de Expertosは、2025年のコロンビアのワイン市場規模を2億548万米ドルと推計し、2035年には3億1,006万米ドルに達する可能性があると予測した。この予測は、2026年から2035年までの年平均成長率が4.2%となることを示している。この推計は2025年時点の市場規模と長期的な見通しを示すものだが、確実な結果ではなく、あくまで予測である。
小売販売データでも、昨年の成長が確認された。Euromonitor Internationalによると、コロンビアのワイン販売額は2025年に2兆6,290億コロンビアペソとなり、前年から8%増加した。販売数量は2%増だった。金額の伸びが数量の伸びを上回ったことは、販売リットル数よりも売上高の増加が速かったことを示す。ただし、この差が生じた理由は、これらの数値だけでは明らかにならない。
流通の勢力図にも変化があった。Euromonitorのデータによると、D1は2025年にコロンビアで販売されたワインの数量の20%を占め、2022年の18%からシェアを伸ばした。それでも市場には複数の事業者が存在し、販売の大半を占める単一企業はない。
D1の台頭は、ひとつの小売業者の市場シェア拡大にとどまらない。ディスカウントチャネルの拡大は、消費者がワインを購入しやすくする可能性があり、コロンビアでの価格設定、商品構成、流通へのワイナリーや輸入業者の取り組みに影響を与えることも考えられる。低価格帯の小売業態が勢いを増すなか、数量の伸びと利益率の両立を目指す供給業者にとって、飲料業界全体に関わる重要な要素となる可能性がある。
貿易データからはコロンビア市場への供給状況を別の角度から把握できるが、国内で販売されるすべての種類のワインを網羅しているわけではない。国際貿易情報を用いる世界銀行のWitsデータベースによると、コロンビアは2024年、容量2リットル以下の容器に入った非発泡性ワインを6,608万米ドル相当輸入した。輸入量は2,120万リットルだった。
この輸入区分で最大の供給国はチリで、コロンビア向けの輸出額は2,911万米ドルだった。アルゼンチンが1,287万米ドルで続き、スペインも1,257万米ドルと僅差だった。この3カ国で、同区分における輸入額の大半を占めた。
元データが示すとおり、これらの輸入数値は、容量の小さい容器に入った非発泡性ワインという税関上の区分のみを対象としている。ワイン輸入全体や市場全体を表すものではない。スパークリングワインやその他の容器形態はこの区分に含まれないため、貿易統計は市場全体の推計や小売販売額とは分けて見る必要がある。
それでも、データは同じ傾向を示している。コロンビアのワイン市場では2025年、金額と数量の両方が伸びた一方、輸入供給は南米の生産国、なかでもチリへの依存度が高いままだった。D1のようなディスカウント小売業者の存在感が強まっていることから、従来はスーパーマーケットや専門店、業務用市場に大きく依存してきたカテゴリーにおいて、流通戦略の重要性が増していることがうかがえる。
この変化は、どの銘柄が売り場で存在感を高めるか、また供給業者がどのように競争するかにも影響を及ぼす可能性がある。ディスカウントチェーンが今後もシェアを伸ばせば、輸入業者や生産者は、その小売モデルに合わせて容量、価格設定、販促計画を見直す必要に迫られるかもしれない。飲料企業にとっては、手頃な価格と利便性がより重視される消費市場で、ビール、蒸留酒、RTD製品と並ぶワインの売り場展開を再考することにつながる可能性がある。
Informes de Expertosによると、市場規模は2025年の推計と比べ、2035年までに約1億460万米ドル拡大する可能性がある。実現するかどうかは、今後10年間の需要、小売チャネル、輸入供給の動向に左右される。