
北京燕京啤酒のビールブランド「燕京U8」は、1〜9月に中国で9億3,410万リットルを販売し、前年同期比30%増となった。最新の四半期報告書によると、この9カ月間の販売量はすでに2025年通年のブランド販売量を上回っている。
同社によると、第3四半期に成長が加速した。7〜9月のU8販売量は前年同期比38%増で、燕京が上期について報告していた25%超の伸びを上回った。公開された抜粋には第3四半期のリットル数の絶対値は記載されていないが、伸び率の加速は、ビール販売の重要な時期である夏場に勢いが強まったことを示している。
最初の9カ月間に30%増加したとの報告に基づくと、U8の販売量は前年同期から約2億1,560万リットル増えた計算となる。同社が成長率を丸めた数値で公表しているため、この計算は概算だ。報告された伸び率からは、U8の2025年1〜9月の販売量は約7億1,850万リットルだったと推定される。
今回の発表は、投資家が複数の事業を合算した全社売上高に頼らざるを得ないことが多い市場環境の中で行われた。北京燕京啤酒の2026年1〜9月の連結売上高は140億1,590万元だったが、この数字にはビール以外の食品も含まれる。U8だけが生み出した売上高として扱うべきではない。U8の販売量データが重要なのは、同社を代表するブランドの一つに対するビール需要を直接把握できるためだ。
燕京は中国の老舗ビールメーカーの一つで、U8ブランドは同社の製品群の中でも注目を集めている。同社の開示内容からは、全国展開するブランド製品を通じて成長改善を目指す中、燕京の販売構成に占めるU8の比重が高まっていることがうかがえる。ブランド別の数値は元ではなくリットルで公表されているため、価格設定や値引き、グループ内の他製品の構成変化による影響を受けずに、実販売量の伸びを示している。
同社はまた、9カ月間のU8販売量がすでに2025年通年の実績を上回ったと発表したが、転載された記述には前年の年間数値は示されていない。つまり、2026年の最終四半期を迎える前に、同ブランドは前年の年間販売量を超えたことになる。需要が続けば、燕京には年末の3カ月間に記録をさらに伸ばす余地がある。
この数値は、北京燕京啤酒の第3四半期報告書に掲載され、10月27日に中国の金融情報サイトCFiが転載した。四半期財務諸表では一般的な注意事項として、報告書は未監査であり、U8販売量の増加率を会社全体の成長率とみなすべきではない。