イタリアのワイン輸出額、2026年上半期に6%減

米国向け販売が14%減少し、2リットル未満の容器入りスティルワインも8.9%減となり、イタリアのワイン輸出が減少した。

2026年10月23日(金)

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イタリアのワイン輸出額、2026年上半期に6%減

イタリアのワイン輸出は2026年上半期、金額・数量ともに減少した。特に米国市場と、2リットル未満の容器で出荷されるワインの販売不振が大きく響いた。イタリア税関のデータをTrade Data Monitorが集計し、スペインのワイン業界団体OIVEが確認したところ、1~6月の瓶詰めワインとバルクワインの輸出額は36億2,000万ユーロで、前年同期比約6%減。輸出量は3.9%減の9億8,627万リットルだった。

輸出収入は約2億3,300万ユーロ減少し、海外での販売量は4,030万リットル減った。輸出1リットル当たりの平均価格は、前年の3.75ユーロから約3.67ユーロに下がり、約2.2%低下した。つまり、落ち込みは輸出量の減少だけにとどまらない。輸出したワイン1リットル当たりの平均収入も減った。ただし、この全体平均には、同じワインの価格下落だけでなく、商品構成や輸出先市場の変化も反映される可能性がある。

落ち込みの大半は、スパークリングワイン、2リットル未満の容器入りワイン、バッグ・イン・ボックスを含む包装ワインが占めた。このカテゴリーの輸出額は6.1%減の34億7,200万ユーロ、輸出量は4.3%減の8億2,077万リットルだった。1リットル当たりの平均価格は1.9%下落し、4.23ユーロとなった。包装ワインはイタリアのワイン輸出額の約96%、輸出量の83%超を占めるため、その動向が全体の結果をほぼ左右した。

このカテゴリーのうち、最も大きく落ち込んだのは、スパークリングワインを除く2リットル未満の容器入りワインだった。同カテゴリーの輸出額は8.9%減の23億4,400万ユーロ、輸出量は5.9%減の5億4,668万リットル。1リットル当たりの平均価格は3.1%下がり、4.29ユーロとなった。公表された減少率に基づくと、このカテゴリーだけで輸出額は約2億2,900万ユーロ減少しており、期間中のイタリア産ワイン輸出全体の純減額とほぼ同じ規模となる。

スパークリングワインは異なる動きを示した。輸出量は0.7%減の2億5,225万リットルとなったものの、輸出額は0.4%増の10億8,000万ユーロだった。1リットル当たりの平均価格が1.2%上昇して4.28ユーロとなり、出荷量が減るなかでも生産者は収入をおおむね維持した。この底堅さにより、包装ワインに占めるスパークリングワインの割合は高まった。2026年上半期の包装ワイン輸出額に占める割合は約31.1%で、前年同期の約29.1%から上昇した。

バッグ・イン・ボックスの輸出も減少したが、数量の落ち込みは金額より小幅だった。同カテゴリーの輸出量は0.3%減の2,185万リットル、輸出額は3.3%減の4,904万ユーロ。1リットル当たりの平均価格は3%下落し、2.24ユーロとなった。バルクワインはより広範な減少となったが、1リットル当たりの単価が低いため、経済的な影響は比較的小さい。輸出額は4.5%減の1億4,770万ユーロ、輸出量は2.3%減の1億6,550万リットルだった。平均価格は2.3%下落し、1リットル当たり0.89ユーロ。バルクワインは輸出量の約17%を占める一方、輸出総額に占める割合は4%強にとどまった。

上半期の数字は、包装ワインの長期的な減少傾向も示している。同カテゴリーの輸出量は2024年上半期の8億7,790万リットルから、2025年には8億5,730万リットル、2026年には8億2,080万リットルへと減少した。2021年に始まる今回のデータ系列では、上半期として最も少ない水準となった。包装ワインの輸出額も2年連続で減り、2024年の37億1,600万ユーロから、2025年は36億9,800万ユーロ、今年は34億7,200万ユーロとなった。2年間の減少額は2億4,400万ユーロ、率にして6.6%。それでも、輸出量が2021年上半期を4.4%下回る一方、輸出額は同時期の水準を9.5%上回っている。

輸出先別では、米国が減少額の最大部分を占めた。年初から6カ月間の米国向け輸出額は8億4,780万ユーロで、14%減。輸出量も6.8%減の1億6,740万リットルだった。1リットル当たりの平均輸出価格は約5.06ユーロと推計され、前年同期から約7.7%下がった。米国向け販売の減少額は約1億3,800万ユーロと推計され、イタリア産ワインの輸出額全体の減少分の約60%に相当する。

米国市場の規模がその影響を大きくした。ドイツの購入量が米国を上回った一方、米国はイタリアのワイン輸出額の23.4%を占めた。ドイツの輸入量は5%減の2億2,130万リットル、輸入額は6.8%減の5億3,330万ユーロ。1リットル当たりの平均価格は約2.41ユーロで、米国の半分を下回った。金額・数量ともにイタリアの第3位の市場である英国は、輸入量が6%減の1億1,090万リットル、輸入額が6.6%減の3億4,540万ユーロだった。米国、ドイツ、英国の3カ国でイタリアのワイン輸出額の47.7%を占める。公表された減少率に基づくと、3カ国向けの輸出額は合計で約2億100万ユーロ減少し、全体の純減額の約87%に当たる。

その他の市場では、異なる動きが見られた。カナダ向けは輸出量が0.4%増の3,500万リットルとなった一方、輸出額は4.1%減の1億8,960万ユーロで、1リットル当たりの平均価格が下がったことを示している。スイス向けは輸出量が9.8%減の2,970万リットル、輸出額が11%減の1億7,310万ユーロとなった。ベルギー向けも数量、金額ともに減少し、輸出量は10.2%減の2,580万リットル、輸出額は11.4%減の9,450万ユーロだった。

フランスとスウェーデンでは、1リットル当たりの平均価格の上昇が落ち込みを抑えた。フランスの輸入量は3.6%減の4,690万リットルだったが、輸入額は1.7%減の1億5,520万ユーロにとどまった。スウェーデンの輸入量は7.1%減の2,630万リットルとなった一方、輸出額は1.4%減の9,550万ユーロだった。オランダでは、輸出額が3.1%減の1億2,100万ユーロ、輸出量が2.5%減の3,220万リットルと、両者はほぼ同程度の減少となった。金額ベースの上位10市場のうち、増加したのはロシアだけで、輸入額は15.7%増の8,750万ユーロとなり、前年同期から約1,190万ユーロ増加した。

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