EU各国、2034年までワインを農業支援の枠組みに維持

EU理事会は生産者支援の義務化を維持する交渉方針を採択。予算は2028~2034年の包括協議に委ねられた

2026年10月26日(月)

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EU各国、2034年までワインを農業支援の枠組みに維持

欧州連合(EU)加盟国は、2028~2034年もワインをEUの農業支援の枠組みに含めることで合意した。生産者支援の重要な柱は維持される一方、支援額は未定のままで、フランスの生産者組合は別の制度を求めている。

EU理事会が次期共通農業政策(CAP)における農産物市場の規則について、いわゆる部分的な交渉方針を採択したのは10月19日。この方針では、養蜂、果物・野菜、そして「一定の状況において」ワイン部門を対象とする部門別支援プログラムを義務化する。ワイン生産が限られる国には適用除外を認める可能性がある。

ワイン生産者にとって、この決定は重要な意味を持つ。現行制度は、ブドウ畑の改植・再編、ワイナリーや醸造施設への投資、輸出促進の費用を支援しているためだ。一部の国内市場で消費が落ち込むなか、次期予算期間の支援内容は、欧州のワイン生産者が気候変動への適応や近代化、EU域外での販売にどう資金を充てるかを左右する可能性がある。

EU理事会の方針にワイン向け予算は盛り込まれていない。この問題は、EUの2028~2034年複数年予算をめぐる包括的な交渉に委ねられている。つまり、今月発表された政治合意によって、部門が受け取る資金の額が保証されたわけではない。

フランスの現行ワイン支援プログラムは年間約2億7,000万ユーロに上る。最新の議論を最初に詳しく報じたフランスの業界紙によると、現在この資金は、ブドウ畑の植え替えや再編、生産施設への投資、輸出促進、副産物の蒸留などに充てられている。

業界報道でVinaboxが伝えたところによると、10月19日の方針は、EU理事会議長国をアイルランドが務めていた9月に出回った草案から変更された。先の草案では、生産者団体を認定している国に限り、ワイン支援プログラムを義務化する内容だった。新方針ではワイン支援を原則としつつ、ワイン部門の規模が非常に小さい場合、加盟国が自国の計画で適用除外を求められるようにした。

改定案は、支援を受けられる対象も広げている。草案の変更に関する報道によると、生産者団体だけが受給対象となるわけではなく、販売促進も対象となる施策に明記された。

ワイン業界団体は方針の転換を歓迎した一方、一部の議員は不十分だと指摘した。欧州原産地ワイン連盟のブリュッセル代表、ダニエラ・イダ・ザンドナは、EU理事会の文書はワイン向け予算枠の義務化、支援対象の拡大、販売促進などの施策の追加を含む重要な保証を示したと述べた。フランスの業界紙が伝えたコメントによると、2カ月前の状況と比べて大幅な改善だと評価した。

欧州議会農業委員会副委員長を務めるフランス選出のエリック・サルジャコモ議員は、より懐疑的な見方を示した。専用の金額が定められない限り、ワインへの拠出義務は「実質的にはほぼ架空のもの」だとし、包括的なワイン施策の一部が次の交渉段階で失われる可能性もあると警告した。

次の交渉段階はこれから始まる。EU理事会の方針は欧州議会および欧州委員会との協議に付され、ワイン向けの最終的な資金額は包括的な予算合意に左右される。業界の一部が懸念するのは、名目上は義務化されたプログラムでも配分額が保証されなければ、予算が圧縮されたり、より大きな各国計画に組み込まれたりした場合に、部門が影響を受けかねないことだ。

EU理事会の決定から3日後、フランスのガール県にある農業組合Modefが、現行のワイン支援の枠組みを全面的に廃止するよう求め、政治的な議論はさらに広がった。10月22日にニームで収穫後の記者会見を開いた同組合の地元代表、グザヴィエ・ファーブルは、ワインに特化した制度を1ヘクタール当たり約400ユーロと見積もる一律の面積払いに置き換えるべきだと主張した。

ファーブルの試算は、フランスの年間ワイン支援枠2億7,000万ユーロを、同氏が約67万ヘクタールとするブドウ畑の面積で割ったものだ。面積の推計値を変えれば結果も変わる。フランス農業統計局Agresteによると、2025年のワイン用ブドウ畑は741,851ヘクタールで、この数字を使うと支給額は1ヘクタール当たり約364ユーロとなる。

Modefは、面積に応じた支払いだけで生産者の問題が解決するとは主張していない。ファーブルは国が最低価格を保証することも求め、ワイン生産者が収支均衡に達するには1ヘクタール当たり約1,500ユーロ不足していると述べた。同氏の見方では、現行制度は、ある場合には生産能力の増強に資金を出し、別の場合には危機対応の蒸留やブドウ樹の撤去に支払うという、相反するシグナルを送っている。

同氏は既存支援の配分も批判し、投資支援は大規模な企業グループに恩恵をもたらすことが多く、輸出支援は家族経営の生産者よりも商社を優遇しがちだと述べた。同組合によると、フランスのブドウ畑の面積は20年前の80万ヘクタールから約67万3,000ヘクタールに減少した。ただし、この数字はAgresteの最新データを下回る。

この対立は、欧州のブドウ畑で公的資金をどう使うべきかをめぐる、異なる2つの考え方を反映している。現行の仕組みを支持する側は、対象を絞った支援が生産者による猛暑への適応、施設の更新、海外での競争力強化に役立つと主張する。これは飲料業界全体にとっても重要な問題だ。現在交渉中の規則が、欧州のワイン産業全体におけるブドウ畑の転換、ワイナリー投資、海外販促への将来の資金調達に影響する可能性があるためだ。Modefなどの批判派は、現行制度は複雑すぎるうえ、農業所得を直接安定させる効果が不十分だと訴える。

この議論は、フランスのワイン産地が市場と生産の両面で圧力に直面するなかで起きている。VinaboxがAgresteを引用して伝えたところによると、ラングドック=ルシヨン地方の2026年の収穫量は前年から20%増える見込み。一方、蒸留などの危機対応支援策については、部門のニーズに届いていないとして生産者から批判が出ている。

現時点での要点は、EU理事会が次期農業政策の枠組みにおいて、ワインを義務的な部門別支援の対象に維持したことだ。ただし、適用除外の可能性があり、予算も確定していない。これが実質的な支援となるのか、それとも内容の薄い約束にとどまるのかは、EU理事会、欧州議会、欧州委員会の今後の交渉と、EUの2028~2034年予算をめぐる大きな争点の行方にかかっている。

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