コシュ・デュリの465本を含む仏プライベートセラー、11月24日に競売へ
Maurice Auctionが来歴を記録した約900本をオンライン競売へ。ブルゴーニュのコレクターの需要を高める可能性がある
2026年11月7日(土)

コシュ・デュリのワインを中心とするフランスの個人セラーの収蔵品が、11月24日にオンライン競売にかけられる。ブルゴーニュのトップワインを求めるコレクターから大きな関心を集めるとみられる。
競売会社Maurice Auctionは、あるコレクターが数十年かけて築いたセラーから約900本を出品する。競売は約200ロットで構成され、目玉はコシュ・デュリの465本だ。ムルソーのこのドメーヌは、白ブルゴーニュで最も人気の高い造り手の一つとなっている。
コシュ・デュリのワインが一人の所有者からまとまって出品される例は少なく、同じ入手元から購入され、その後も同一のセラーで保管されてきたワインとなれば、なおさら珍しい。このコレクションは、有力生産者との長年の関係を通じて、一部の個人購入者が定期的に割り当てを直接確保できた時代を映し出している。
コシュ・デュリの出品は約100ロットに及ぶ。中には、2005年から2016年までのヴィンテージをそろえたCorton-Charlemagne Grand Cruの垂直テイスティング用コレクションがある。また、2006年から2016年までのMeursault-Perrières Premier Cru、2009年から2017年までのMeursault-Genevrières Premier Cruも出品される。
競売で特に大きなまとまりとなるのが、1995年から2017年まで、20年以上にわたる生産年を網羅したMeursault Villageの垂直コレクションで、250本を超える。これほどの幅を持つワインが市場に出ることはまれで、とりわけ各ヴィンテージを通じて来歴が一貫している場合はなおさらだ。
競売を担当するエキスパートのAgathe de Saint Céranは、希少なドメーヌのワインがこれだけの本数そろい、液面やラベルの状態も良好と報告されていることから、異例の出品だと述べた。高級ワイン市場の買い手にとって、ボトルの状態や保管履歴は、生産者やヴィンテージと同じほど重視されることが多い。
Maurice Auctionによると、ほぼすべてのボトルは割り当てを通じて生産者から直接購入され、来歴の多くは請求書で確認できる。購入後は温度と湿度が安定した環境で保管され、セラー間で転売されることもなかった。真正性や取り扱いに懸念を持つコレクターにとって、これは信頼につながる要素となり得る。
出品はコシュ・デュリにとどまらない。セラーにはDomaine des Comtes Lafon、Arnaud Ente、Vincent Dauvissat、Guffens-Heynen、Les Héritiers du Comte Lafonのボトルも含まれる。シャンパーニュはUlysse Collin、ロワール地方はClos Rougeardの70本超がそろい、Jean-Louis Chaveのロットも複数出品される。
今回の出品は、トップクラスのブルゴーニュ生産者の来歴が確かなボトルが依然として高く評価される一方で、買い手が状態や保管環境、入手元をより慎重に見極めるようになっている市場環境の中で行われる。そうした市場では、直接購入の履歴があり、まとまった状態で保たれてきた個人セラーの収蔵品は、ラベルに記された有名銘柄の枠を超えて注目を集める可能性がある。
ブルゴーニュのコレクターにとって、11月24日の競売は、規模、一貫性、追跡可能性を兼ね備えた出品として際立つ。複数のアペラシオンとヴィンテージにまたがるコシュ・デュリのボトルがまとまっていることも相まって、今シーズンのワイン競売の中でも特に注目される一つとなりそうだ。