英国のパブ、樽生ビールとサイダーの販売量が1.3%増え、再び成長

クラフトビールは移動年計で0.7%増え、長期的な減少に歯止めがかかった。スタウトとサイダーも引き続き好調。

2026年10月15日(木)

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英国のパブ、樽生ビールとサイダーの販売量が1.3%増え、再び成長

The Oxford Partnershipの最新のMarket WatchレポートをもとにCaterer, Licensee & Hotelierが公表した市場データによると、英国のパブやバーは9月に再び成長し、クラフトビールも長期的な指標でプラスに転じた。

同誌によると、英国の外食市場における樽生ビールとサイダーの販売量は、9月に前年同月比で1.3%増加した。また、暖かい天候、定期的なスポーツイベントの再開、毎年恒例の大学新入生週間を追い風に、販売ペースの平均も2025年9月から3.0%上昇したという。

ビールの中で最も注目される変化はクラフトだった。業界誌が引用したレポートによると、クラフトは移動年計で0.7%増となり、長期にわたる減少に終止符を打った。これに対し、スタウトは5.9%、ワールドラガーは4.8%と、より大きく伸びた一方、伝統的なカテゴリーは引き続き苦戦した。コア・ラガーは3.9%減、エールは3.6%減だった。

公表された数値によると、スタウトとコア・ラガーの差は9.8ポイントに達した。Caterer, Licensee & Hotelierが掲載した記事では絶対量のデータが公表されていないため、変化を販売リットル数に換算することはできない。

この数値は、樽生市場の中で明確な二極化が進んでいることを示している。スタウトとワールドラガーは引き続き好調で、クラフトは小幅な増加に転じた一方、主流のラガーとエールは減少が続いた。パブの運営者やサプライヤーにとって、この差は冬の営業期に向けたタップの構成、品ぞろえ、在庫予測を見直す際に重要となりそうだ。

数値の出典は、Vianetのデータを用いて英国のホスピタリティ市場を追跡するThe Oxford Partnership。同誌が報じたカテゴリー別数値は、Market Watchの2026年9月版に基づく移動年計の変化であり、9月単月ではなく、直近12カ月を比較したものだ。レポート全文は確認できず、掲載記事では各カテゴリーの変化が市場全体の販売量を指すのか、店舗当たりの平均販売量を指すのかは明らかにされていない。

この違いが重要なのは、同レポートが9月単月についても好調だったと伝えているためだ。The Oxford Partnershipによると、複数の営業指標で消費者の活動が活発になった。平均稼働率は66.1%と、前年から4.2ポイント上昇した。滞在時間も12分延びて154分となった。営業店舗数は99,297店へとわずかに減ったが、パブやバーで過ごす時間は長くなった。

レポートによると、立地の種類を問わず成長が見られた。販売ペースの伸びが最も大きかったのは郊外の店舗で3.2%。農村部が2.7%、市街地が2.3%、ロンドンが2.0%と続いた。同誌は、これは8月よりも広範な改善だったと指摘した。8月に減少を免れたのは、市街地とロンドンの店舗だけだった。

消費者支出も前年を上回ったという。Caterer, Licensee & Hotelierによると、1人当たり平均支出は3.5%増の£26.97となった。また、1人当たりの飲食支出のうち、食事は5.0%増の£32.54、飲み物は1.5%増の£21.12だった。ただし、掲載記事では食事と飲み物のこれらの数値の算出基準は説明されていない。

The Oxford Partnershipの最高経営責任者、Alison Jordan氏は、樽生の販売量増加に稼働率の上昇、滞在時間の長期化、支出の増加が伴ったことから、9月の実績は心強いものだと述べた。改善は特定の立地や大規模なスポーツイベントに限られず、すべての立地タイプで増加が記録されたという。

9月の1.3%増は、ビール単独ではなく樽生ビールとサイダーを合わせた数値だ。長期的なカテゴリー別内訳では、サイダーが5.8%増と特に好調で、スタウトの5.9%に迫った。また、移動年計で見た市場全体の販売ペースも、現在は0.4%上回っているとレポートは伝えた。

9月の回復を支えた背景には、営業に有利な条件が続いたことがある。業界誌によると、例年より暖かい天候、プレミアリーグの試合、チャンピオンズリーグのサッカー再開、学生の年間行事がいずれも需要を後押しした。こうした要因により、8月にやや勢いを欠いた後、パブやバーは秋をより好調な形でスタートした。

改善が見られたとはいえ、カテゴリー別データは、英国の樽生市場の回復が一様ではないことを示している。クラフトは再びプラスに転じたものの、その伸びはわずかで、主な増加は引き続きスタウト、サイダー、ワールドラガーに集中している。レポートが示す移動年計では、コア・ラガーとエールはなお減少しており、消費者需要は全カテゴリーを同じペースで押し上げているのではなく、スタイル間で移り変わっていることがうかがえる。

Jordan氏は、気温が下がり、営業が屋内での利用機会や休暇シーズンの暦により左右されるようになる中、この勢いを維持することが運営者やサプライヤーにとって次の課題になると述べた。

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