9月末のイタリアのワイン在庫、14.2%増の4,100万ヘクトリットル

農業省の報告書によると、マスト在庫は50.5%増加。イタリアのワイン生産全体で在庫が積み上がっている。

2026年10月24日(土)

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イタリアのワイン在庫は9月30日時点で4,100万ヘクトリットルとなり、前年同期比で14.2%増加した。国内の電子ワイン登録簿に基づく、監察機関ICQRFの最新報告書で明らかになった。

イタリア農業省が発表した報告書によると、9月末時点で国内のワイン関連施設には、1,280万ヘクトリットルのマストと、発酵中の新ワイン890万ヘクトリットルも保管されていた。登録簿には、記録の保持を義務付けられている事業者約23,600社が登録されている。

貯蔵ワインの在庫は増加した一方、7月末と比べると減少した。7月31日時点から3.5%、約148万ヘクトリットル減った。同じ期間にマストと発酵中の新ワインは大幅に増加しており、報告書はこれを収穫期と醸造サイクルの始まりに関連付けている。マストは7月比319.0%増、発酵中の新ワインは20,962.0%増となった。

前年同期比の増加はワインだけにとどまらなかった。マストの在庫は2025年9月30日比で50.5%増え、発酵中の新ワインも92.8%増加した。生産者、瓶詰め業者、流通業者をはじめとする飲料事業者にとって、在庫の増加は運転資金を拘束し、販売が増加分を吸収できなければ価格や利益率を圧迫する可能性がある。また、今後数カ月の生産計画にも影響し得る。ワインが飲料産業の中核を成すイタリアでは、特に注目される点だ。

イタリアのワイン在庫の大半は、引き続き北部に集中している。同地域の在庫は全国の57.7%に当たる2,370万ヘクトリットルだった。南部は730万ヘクトリットル、中部は690万ヘクトリットル、島しょ部は320万ヘクトリットルを占めた。

貯蔵量が圧倒的に多い地域は、引き続きヴェネト州だった。国内のワイン在庫全体の24.9%を占める。同州ではトレヴィーゾ県とヴェローナ県が主な貢献地域で、全国在庫に占める割合はそれぞれ11.2%と8.5%だった。続いてトスカーナ州が12.4%、エミリア=ロマーニャ州とプーリア州がそれぞれ9.5%。ピエモンテ州は9.1%、シチリア州は6.6%だった。

在庫ワインの大半が、保護対象の品質カテゴリーに属することもデータから明らかになった。イタリアの保護原産地呼称カテゴリーであるDOPワインは、在庫全体の56.8%に当たる2,330万ヘクトリットルを占めた。DOP在庫のうち赤ワインは52.1%だった。保護地理的表示カテゴリーのIGPワインは、在庫の25.3%、1,040万ヘクトリットルを占め、このカテゴリーでは赤ワインが56.5%を占めた。品種表示ワインは全体の1.7%、テーブルワインなどその他のカテゴリーは16.2%だった。

イタリアには登録地理的表示が523あるものの、在庫は限られた名称に大きく集中していた。上位20の呼称が、地理的表示カテゴリーに属するワイン全体の58.3%を占めた。貯蔵量が最も多い単一の呼称はProseccoで、3,305,126ヘクトリットル。保護地理的表示対象ワインの在庫の9.8%に相当する。次いでToscanoまたはToscanaが4.3%、Pugliaが3.9%、Chiantiが3.5%、Terre Sicilianeが3.4%だった。

マスト市場も、さらに少数の地域に集中していた。9月末時点で記録された1,280万ヘクトリットルのうち、北部が53.1%、南部が30.7%を占めた。プーリア州が24.6%、エミリア=ロマーニャ州が19.9%、ヴェネト州が13.4%で、この3州だけで全体の57.9%に達した。

発酵中の新ワインは、さらに北部への集中が進んでいた。北部が全体の75.4%を占め、南部は11.7%、島しょ部は8.1%、中部は4.8%だった。

カテゴリー別の年間変化を見ると、増加率には差があるものの、在庫の積み上がりは市場全体に広がっていた。DOPワインは前年同期比12.8%増で、白のDOPワインは23.7%増加した。IGPワインは15.6%増え、白のIGPワインは34.0%増だった。品種表示ワインは20.2%増、テーブルワインなどその他のワインは16.1%増加した。

マストでは、濃縮マストが前年同期比64.2%増加した。精留濃縮マストは6.7%増、その他のマストは51.4%増だった。発酵中の新ワインはほぼ倍増し、前年の459万ヘクトリットルから885万ヘクトリットルに増えた。

7月末との比較では、ワイン在庫は主要カテゴリーすべてで減少した。DOPの在庫は1.0%、IGPは5.3%、品種表示ワインは5.0%減り、テーブルワインなどその他のワインは8.5%減少した。一方、収穫期に伴う新たな生産分の流入で半加工品の量は増加した。ブドウが加工の初期段階を進むなか、その他のマストだけでも2カ月間で344.0%増えた。

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